ネットワーク入門

電気通信の歴史

1937年にモールスは、電線を通じて遠くにいる相手に情報を伝えることを可能にする 電磁式の電信機を発明しました。

また、アルファベットに、 「トン」(短点と呼ぶ)と「ツー」(長点と呼ぶ)を組み合わせて作る符号を 割り当てることにより、音による通信を可能にしました。これが有名なモールス信号です。 実は、電信機そのものは他にも発明した人がいるのですが、 このモールス信号の使いやすさによって、モールスの電信機は世界的に普及しました。

モールス信号が本格的に利用されたのは、1912年のタイタニック号の遭難事件(1912年)で遭難信号として「SOS」が発信されたのが最初であるといわれています。

1876年、グラハム・ベルによって電話が発明されました。翌年、ベルは世界初の電話会社であるベル電話会社を設立しました。

最初は、加入者ごとに電話回線を接続していましたが、加入者が増加するにつれて非効率になっていったため、回線を交換する方式が採用されました。これにより、複数の加入者に対して1本の回線を使いまわせるようになりました。しかし、当初は回線交換手と呼ばれる人間が手動で回線を切り替えていました。やがて、自動の交換機が登場しました。

日本では、1890年に電話事業が開始されました。

無線通信の歴史

無線通信における伝送媒体である電波の存在は、1864年にマクスウェルによって理論的に証明され、1888年にヘルツによって実験で確認されました。

1895年、マルコーニがに自宅の窓からモールス信号で、2.4kmの無線通信実験に成功しました。さらにマルコーニは、1901年にイギリス・カナダ間の大西洋横断3600kmのモールス信号による通信に成功しました。

1900年、フェッセンデンはラジオの通信テストに成功しました。これが世界初の無線による音声通信です。さらにフェッセンデンは、1906年、自己の無線局からクリスマスの挨拶を放送しました。これがラジオ放送の始まりといわれています。世界初の公共ラジオ放送は1920年にアメリカのラジオ局KDKAによって行われました。日本初の公共ラジオ放送は1925年に東京放送局(現在のNHK)によって行われました。

1920年代後半から1930年代にかけて、欧米や日本ではテレビ放送の実用化への動きが活発でした。世界初のテレビ試験放送は1935年にドイツで行われ、世界初のテレビ本放送は1936年にイギリスのBBC(British Broadcasting Corporation:イギリス放送協会)によって行われたといわれています。日本初のテレビ本放送は1953年にNHKによって行われました。

1946年、アメリカで世界初の自動車電話サービスが開始されました。この自動車電話が、現在の携帯電話の起源であるといえます。日本初の自動車電話サービスは1979年に日本電信電話公社(現在のNTT)が開始しました。


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