ビットとは

コンピュータが扱うデータは、2進数、すなわち0と1の二つの数値からなる列で表現されています。データが1桁の2進数で表現されるとき、そのデータの量は1ビット（bit）であると定めます。一般に、データがn桁の2進数で表現されるとき、そのデータの量はnビットになります。

ビットという単位の応用例を一つ挙げたいと思います。それは、ものを識別するにはどれだけのデータ量が必要かを考えることです。

ものを識別するということは、ひとつひとつ番号を振ることと同等です。その際、二つのものに同一の番号を振ることはありません。例えば、30台のコンピュータに番号を振るとき、0から29までの30個の数字を用います。これらの数字を2進数で表現すると00000から11101までです。したがって、30台のコンピュータを識別するためには5ビットのデータ量が必要です。