ネットワーク入門

RFCとは

RFC(Request For Comments)は、IETF(Internet Engineering Task Force)がインターネット上に公開している文書です。

RFCの主な内容は、インターネットで使われるプロトコルの規格や、プロトコルの実装・運用・実験に関する情報などです。ただ、中には単なるジョークも含まれています(例:RFC1149)。

RFCには、RFC793といったように、項目ごとに通し番号が振られています。RFCの文章は、一度公開されたらその後は更新を行うことが許されていません。仕様を拡張する場合には、新しい番号のRFCに拡張部分を定義します。また、仕様を変更するときは、新しい番号のRFCを有効にし、古いRFCを無効にします。したがって、一つの規格に対して、一般には複数のRFCの項目が存在します。

RFCにはいくつかの段階があります。まず、規格を提案したら、これをインターネットドラフト(Internet Draft)として公開します。十分な議論が行われ、IETFの主要なメンバーから構成されるIESG(IETF Engineering Streering Group)の承認が得られると、提案標準(Proposed Standard)に昇格し、RFCの文書として登録されます。

その後、多くの機器で実装され、広く運用されるようになると、IESGの承認によってドラフト標準(Draft Standard)に昇格します。そしてさらに普及するようになると、IESGの承認によって晴れて標準(Standard)となります。標準となった規格に対しては、RFCとは別に、番号が変わらないSTDが割り当てられます。

古い規格が新しい規格に置き換えられたとき、古い規格を規定するRFCは歴史的(Histrical)という段階に移行します。


Copyright © 2003-2011 ありがと
このサイトはリンクフリーです。