ネットワーク入門

ドメインとは

DNSデータベースは、ルートを頂点とし、階層をもつツリー(tree)型のデータ構造です。各ノードをドメインといいます。各ドメインには固有の名前が付けられています。それをドメイン名といいます。頂点となるルートのドメイン名は「」(何もない!)です。ホストは、一番末端のノードに対応します。これにより、ホスト名が同じであっても、上位のドメイン名が異なれば別のホストとして識別されます。

ルートのすぐ下のドメインをTLD(Top Level Domain)、その下のドメインをSLD(Seconed Level Domain)といいます。インターネットでは、これらのドメイン名を公的機関で決めています。

TLDは、1998年からICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers。アイキャンと読む)が管理しています。TLDには、世界共通のgTLDと、国や地域に割り当てられるccTLDがあります。また、歴史的経緯から、アメリカのみで使用できる特殊なTLDがあります。

SLDより下のドメインは、各国のNIC(Network Information Center)が管理し、日本ではJPNICが管理しています。SLDには、属性型ドメイン名と地域型ドメイン名があります。2001年から、汎用JPドメイン名として、企業名や日本語のドメイン名も登録できるようになりました。

ドメイン名とホスト名を組み合わせたものもホスト名といいます。ここでは、前者をそのままホスト名といい、後者をドメイン名つきのホスト名と呼ぶことにします。

ドメイン名つきのホスト名は、ホスト名から始まり、右に行くにしたがって上位のドメイン名を表します。区切り記号にはピリオドが使われ、一般にドットと発音されます。ルートには名前がないので、最後はドットで終わります。例えばwww.xyz.co.jp.のようになります。この省略のない、ドメイン名つきのホスト名の表記をFQDN(Fully Qualified Domain Name:完全修飾ドメイン名)といいます。


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