ネットワーク入門

DHCPとは

DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol:動的ホスト構成プロトコル)とは、ネットワークに接続しているホストに、IPアドレスを自動的に割り振る機能、あるいは、そのためのプロトコルのことです。

ネットワークを構築するとき、すべてのホストに対してIPアドレスを割り振り、各コンピュータごとに設定する必要があります。ホストの台数が増えると、設定を手作業で行うのは大変になります。また、人間による作業では、同じIPアドレスをうっかり複数のホストに設定してしまうといったミスを犯す可能性があります。

DHCPでは、IPアドレスの配布と管理を自動的に行います。また、サーバ・クライアント型のサービスを提供します。つまり、クライアントとなるホストがDHCPサーバに問い合わせて、自分のIPアドレスを自動的に取得し、設定します。

DHCPは、プロトコルの階層ではUDPの上位に位置します。ポート番号は、サーバ側が67、クライアント側が68を使います。

DHCPサーバはDHCPクライアントになることはできません。必ず、固定のIPアドレスを設定しなければなりません。基本的には、DHCPサーバ以外のすべてのホストはDHCPクライアントになることが可能です。しかし、DNSサーバなど、他のホストから参照されるホストは、通常固定IPアドレスを設定します。


Copyright © 2003-2011 ありがと
このサイトはリンクフリーです。